臆病者の謳うメメント・モリ

花田西宮の創作だったり日常だったりの一コマ一コマ

ポケ擬

絶えることなき聖火よ

聖なる炎の皇子らよ焃獄卿朱雁とその子供達のお話庭園に押し殺したような泣き声が響いた。他の何も混じらない純粋な白き髪を持つ子供が泣いていた。唇を噛み締め、声を漏らすまいと、彼女程度の年頃ならばもっと感情的になってもいいだろうに彼女のもとより…

ここに正義は誓いをたてる

始動する、意地汚なく這いつくばるような物語。叢樹(そうじゅ)という言葉を耳にして快く思う人物は普通はいない。彼らがすることは一方的な蹂躙であり制圧である。残酷で一片の慈悲もない行いに人々は顔を背ける。それほどまでに彼らのしてきた悪道の数々は…

願い事を叶えましょう

くだらない、取るに足らない幻想を。その少年は街を歩いていた。ころころと変わる表情は年相応で見ていて気持ちがいい。そんな少年をじっと見ている姿があった。少年はふとその視線に気付いたようでその主を見やった。「何か俺に用事?」首を傾げて尋ねる少…

烏の濡れ羽色の

私が見出した光。その目が嫌いだったのだ。見下すような、クズを見るような、自分がまるで全裸を見られているような屈辱と羞恥心を髣髴とさせるその目が、ウィンクスは嫌いだったのだ。服も髪も乱れ、目も当てられないような悲惨な状況の妹を見てさえ眉一つ…

二人きりの世界

鍵を捨てた鳥籠。ドキドキと静かな夜に自分の鼓動がひどくうるさい。流れる不快な汗はぽたりぽたりと上着にまるで自分の中の不安を表すように染みを作る。音を立てずにベッドから降りて一直線に隣の部屋へ向かう。昔から人付き合いが上手くなかった。ありと…

誰も護ってはくれない

そう、この地は神忘の里クラウディアとソルは新しい職場に緊張の面持ちだった。深い森を前に嫌な汗が伝う。誰からも見放されてしまったかと錯覚させる薄暗い森に顔を見合わせる。そこに明るい声がかかった。「どうも、後輩さん」二人の世話役を任された少年…

世界と僕と青空と

傷付いたあのこと結末と。昔から人の夢が見れた。夜中に見るそれを食べてしまえば、食べられた人は何も覚えてない。自分にとってそれは必要不可欠な栄養源だった。夢を食べなければ生きることは出来なかった。他の食べ物で生きながらえることは出来たが、健…

夢を見せておくれ

一文の得にもならないその夢を。僕たちは夢を見る。叶わない理想を、儚い願望を、拙い正義を。それらの生む力は何にも勝る、極上のものだから。夢を食らう者たちが集うちょっぴり特殊なお店、BAR-vision。仄暗いバーで見る夢はいかほどか。スウェン(フーディ…

用の無い僕らの

大切な大切な繋がりを鉄格子の嵌められた馬車、入れられた数人の彼ら。馬を操るのは奴隷商と呼ばれる少年。近年は奴隷が減った。正しくは奴隷として捉えられる弱者が減ってしまった。奴隷商は手持ちの奴隷を売ってしまえば収入がなくなってしまう。最近は奴…

置いてけぼりと平行線

どうしても行けない、向こう側。先日の時計塔っ子たちの紹介もかねて彼らの日常。▫︎おやすみなさい、エイデンが熱をだした。連日ゲームに熱中し、睡眠を疎かにしたのが原因ではないかと思われる。「だから、一日安静にしてナサイってイナンナからのお達しダ…

絶対領域、不可侵領域

エマージェンシー、エマージェンシー。時計塔で世界の流れを穏やかに見守る彼女と、少し留守にした間に住み着いた侵略者たち。問題だらけのあいつらとぼくらの暮らし。イナンナ(レジギガス)…時計塔に管理を任された女神。いつの間にか住み着いた子供を追い払…

蜜の味、禁忌の味

罪悪感の味。るーくの言ってた秘蜜パロガロ雷たぎった結果()それは不慮の事故でした、その代償と言ってはそれはまた違うと思うのですけれど、俺は美しい人間に会いました。彼はどう見ても人間ではない羽を持つ俺の怪我を治療し面倒を見てくださいました。彼…

愛と絆と

スパイスに憎しみ。「わかったらさっさとどいてくれない?邪魔」ぞんざいな言葉を吐き捨てた白髪の人物は腕を組みいらただしげに道を塞ぐものを見る。「いいのですか」「さっきからそう言っているでしょ?耳が遠いの?」早くどけ、その人物の目はどんどん厳…

私は全て捧げます

この世は全て金なのよ。我が国一の業績を誇る、アルマーネ銀行。お金を貸します、預かります。ここ数年で一気に財閥と呼ばれるに相応しいまでに成長したのは遣り手の社長が就任してから。ちょっぴりお金にうるさいけれどもここより信頼に足る銀行は他にない…

想い出の墓場

もうどこにもない記憶よ、眠れ誰かの日記。それの一部を抜粋していったもの。まず初めに。この日記を私の名前を取って01日記、ゼロイチ日記と名付ける。これは私があの息苦しい狭い世界から逃げた先で見たものを記録するものである。(ここから先は使用された…

陰日向

勿論ここは陰のほう緋雪ちゃんが怪我するシチュエーションを考えた()薄暗い建物の隙間に音もなく緋雪はその身体を滑り込ませる。緋雪としてはこんな小汚い場所にいるよりかはお風呂に入りたいというのが本音ではあるが、師匠から言い渡されてしまえば仕方な…

【随時更新】うちの子一覧【ポケ擬】

一覧です!空いてる子は恋人さん大募集ですしいつでもお声掛け下さい!※叢樹以降の子です【皇城】“メイド長”エミリオ(ジュゴン♀)…瀬名宅レイシーさん“執事長”レヴィ(ギャロップ♂)…れーちゃん宅パームちゃん“門番”D(メタモン)…ぷーちゃん宅紅葉さん“門番”R(ケ…

否定的な僕たちのための

何より暖かい日常(先日紹介した異形っ子たちの日常です)◼︎知るということ、昴はセフィロトとアパタイトが探し出し、自分達も手伝って住めるようにした家とも呼べぬ質素なものから少し離れた森の中の大樹に背を預け座っていた。皆同じ悩みを抱える彼らとは誰…

逃げ道探して

ここまできたのポケ擬っ子紹介!レシラムとゼクロムが「とある事情」で行き場をなくした少年少女と過ごしてます。訪れた人は皆その住人を見て眉をひそめる。彼らは皆普通ではなかったから。異形だったから。アパタイト(レシラム)…だいたい自分の言うことはま…

いろはにほへと【和三国】

ちりぬるをこないだご紹介したうちのpkg世界観の皇城がある国…の東に位置する隣国「和三国」のご紹介帝が収めるその国は正義と中立の孤高の御国帝のもと和風、日本国風な国。周りが戦しようと中立。でも仄暗い部分はどこにでもあってシジョウやコガラシのい…

我等が王の下に跪け

ここから全ては始まる。また、終わりさえも始まった。これは僕が自分の妄想をもとに考えた「pkgっ子達の世界観」です。もしかぶっちゃったりしてたらすいません殺す勢いで忠告してください。「オハヨウ、世界」その存在は世界を作った。自然を資源を命の始ま…

我らは槍、最強の守り

攻撃こそ最強の防御である。瀬名宅ジャッジさんの雇われてる暗殺者集団、“エイシス”のまとめでございます。普段はアジトのカムフラージュであるカフェ、エイシスで働いたりしてます。ですが、それ以外はジャッジさんから仕事をもらったり、時にジャッジさん…

1と3の始まりは、

叢樹さんの一員、ガスマスクの子トライとモノのお話ーだと思う。モノとトライさんはこんな。軽い小話です。真白な二人だけの質素な部屋で少女と青年は過ごしていた。青年は考える、このままここで過ごしていいのかと。彼は自分たちはその場にいてはいけない…

叢樹さん【随時更新】

とりあえずはここを作るきっかけになった彼らの紹介をせねばと思うの。叢樹(そうじゅ)とは、僕が勝手に考えたドM企画、セルフMプレイと呼ばれる計画「一日一匹草タイプ擬人化計画」にて出来た草タイプのみで構成されたグループ。僕が「間違った正義」をテー…