臆病者の謳うメメント・モリ

花田西宮の創作だったり日常だったりの一コマ一コマ

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

置いてけぼりと平行線

どうしても行けない、向こう側。先日の時計塔っ子たちの紹介もかねて彼らの日常。▫︎おやすみなさい、エイデンが熱をだした。連日ゲームに熱中し、睡眠を疎かにしたのが原因ではないかと思われる。「だから、一日安静にしてナサイってイナンナからのお達しダ…

絶対領域、不可侵領域

エマージェンシー、エマージェンシー。時計塔で世界の流れを穏やかに見守る彼女と、少し留守にした間に住み着いた侵略者たち。問題だらけのあいつらとぼくらの暮らし。イナンナ(レジギガス)…時計塔に管理を任された女神。いつの間にか住み着いた子供を追い払…

蜜の味、禁忌の味

罪悪感の味。るーくの言ってた秘蜜パロガロ雷たぎった結果()それは不慮の事故でした、その代償と言ってはそれはまた違うと思うのですけれど、俺は美しい人間に会いました。彼はどう見ても人間ではない羽を持つ俺の怪我を治療し面倒を見てくださいました。彼…

愛と絆と

スパイスに憎しみ。「わかったらさっさとどいてくれない?邪魔」ぞんざいな言葉を吐き捨てた白髪の人物は腕を組みいらただしげに道を塞ぐものを見る。「いいのですか」「さっきからそう言っているでしょ?耳が遠いの?」早くどけ、その人物の目はどんどん厳…

ないてる、ないてる

逢いたい、逢えない、沈んでく。リクは旅人だ。この広大な空間をただただ旅してきた。大地だって深海だって、何処へだって駆けつけた。故郷にない景色が大好きだった。周りは上下左右をなくしてしまうような暗い空間だ。ただ暗い訳ではなく、騒がしいまでの…